『急性期には冷やす、慢性期には温める』が原則になっています。
しかし、急性期とはどのくらいの期間をさすのか?慢性期の場合は?
よくわからないのが現状ですし、昔傷めた場所をまた傷めたとか、肋骨や足首のようにどうしても動かさざるを得ない場所では修復反応としての炎症が、とにかく慢性化しやすいのでかなり時間が経っても炎症がおさまらず、温めると痛くてつらいといったことがあります。
温めるべきか、冷やすべきか、誰でも識別する簡単な方法があります。
昔から言われてきたことですが、
お風呂に入って、患部が痛むようなら『冷湿布』。
・・・すなわち、まだ炎症が強いということです。
お風呂に入って、患部が楽になるなら『温湿布』。
・・・炎症が既に落ち着いて、温めて血行をよくすべき時期ということ。
それでも、冷やすべきか、温めるべきか迷ったときには、痛みをとにかく避けたい人は『冷湿布』を、痛みよりも早く治すことを重視する人は『温湿布』を選択して下さい。
人の身体は、”温める”が原則です。
冷やすのは例外、緊急避難的な事とお考え下さい。
痛みは、『自分が自分の為に出す信号』です。痛みに対し、正しく対処し、痛み信号が必要なくなり、自然になくなるようにもっていくべきです。
風呂に入ることなく確認したい場合には、患部を軽く撫で摩る(マッサージ)という方法もあります。
摩って痛む場合には、炎症が強い ⇒ 冷湿布。
摩って気持ち良い場合には、炎症があまりない ⇒ 温湿布 となります。
(強くこすりすぎて、患部を悪化させないようにご注意下さい)
また、冷湿布、温湿布それぞれを貼ってみて具合をみるのも一手です。
身体は非常に精密・精巧ですので、身体に聞いてみる、ですね。