痔は、家庭の医学書などを見ると、
①痔核(イボ痔)
②切れ痔(裂肛)
③肛門周囲膿瘍
④痔瘻(穴痔)
などと分類、解説されています。これらは肛門周囲の疾患ではありますが、原因も治し方も違いますので、まず該当する疾患を把握することが大切です。
実際は、これらの疾患を混同し、似たような治療や同じ薬剤を使用しているのが現状で、痔が治りにくい疾患となっている大きな理由です。
原因と対策をしっかり把握して実践すれば、痔は容易に完治できます。
肛門部が裂ける...切れる...
激しい焼けるような痛みと出血を伴うことが多いようです。
医学書には、『便秘がきっかけでおこることが多い』と書いてあります。
硬い便により、肛門部が傷ついたり裂けたりすると、患者は痛みを恐れ排便を嫌い、その為ますます便秘傾向となり悪化する...と。
切れ痔は、『痔』とはいうものの、あきらかに痔核(イボ痔)とは異なりますよね?
だから治し方も違うのです。
『裂肛=切れ痔』は便秘の改善が最も大切です。
傷、痛み、出血は便通が良くなれば自然に回復します。
切れ痔は『痔ではない!』と考えてもよいのではないでしょうか。
『便秘に伴う疾患』でよいと思います。便秘を治せば治るのですから。
便秘の治しかたについては、『お困りの症状別メニュー』をご参照下さい。
痛みが激しい場合には、症状の緩和として、外用剤(座薬、軟膏、注入剤)ならびに内服薬を上手にご利用下さい。