2009年5月
1. | インフルエンザはインフルエンザ・ウイルスによる感染症です。 ウイルスは他の生命体と異なり、生命活動をしている動物・植物の細胞なくしては増殖できません。(正しくは増殖ではなく生きた細胞内に入り、自己をコピーするです) この特徴をまずしっかり理解しましょう。適切な治療につながります。 (詳しくはセルフメディケーションの該当箇所をご覧下さい。) |
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2. | インフルエンザは毎年世界で流行しています。エピデミックといいます。 構成は8本の遺伝子に過ぎませんが、遺伝子複製の修復機能がないため、遺伝子変異が頻繁に起き、世界各地で毎年流行する理由でもあります。(感染後の治癒による獲得免疫が無効で、新たな抗体を作る必要がある。) その中の感染力に優位な変異株や、毒性の強い株の出現のとき大きな問題となります。 |
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3. | たとえば、1918年のスペイン風邪を見てみましょう。 スペインと名前がついておりますが、実際はアメリカ国内の軍事キャンプで発生しております。世界人口の3分の1が感染したといわれ、重傷度もまれに見るほど著しく、死亡率は2.5~5%と他のインフルエンザの50倍にも上りました。若い世代が多く、イヌイットのある村では5日間で住民の85%に当たる人が死亡。99%が65歳以下。ということがわかっています。日本での死者は48万人ほどであったそうです。 (2004年日経サイエンス=サイエンティフィックアメリカン) 感染スピードの速さと免疫力の高い世代の死亡などの点は、やがてパンデミックを起こす可能性のあるH5N1と共通する要素があります。ちなみにスペイン風邪H1N1も鳥由来とのことです。 今般の新型は感染力が強いものの、毒性は通常のインフルエンザ並みのレベルであり、通常のインフルエンザ対策でも良いのでは?という意見が出始めた。 死亡率からしても妥当な考えと思われます。 |
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4. | アメリカでは通常インフルエンザによる死者は毎年、年間36、000人に登るそうです。(2004年ニューズウイーク) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
5. | 今般の新型インフルエンザAH1N1は感染力は強いものの、毒性はそれほどではない模様。5月19日現在世界41カ国、感染者9665人、うち死者78人(死亡率0.8%) 日本では感染者163人。まだ死者は出ていないし、世界的に死亡率は低下傾向です。 タミフル、リレンザも有効の模様ですし、病院の治療もかってのものと異なり、タミフル主体となっていることが死亡率低下に繋がっているように見えます。 |
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6. | インフルエンザに対する対策とグッズ。
サプリメント
サバイバルグッズ 「人ごみを避けよ、急務でなければ出かけるな」、との医療機関、専門家の指示で、特にトリインフルエンザのおりは引きこもりを余儀なくされるでしょう。今般のH1N1もそれに準ずると思われます。参考にしてください。 そこでサバイバルグッズが必要になります。厚生労働省の対策ガイドラインから。
![]() 新型インフルエンザ(AH1N1)の役立つ最新情報 H21年10月22日
4月の終盤にメキシコとアメリカで感染者が出始め、当初のメキシコでの死亡率は6.1%(1324人感染し、うち81人死亡)と驚く数値でした。 同30日にはアメリカで感染者91人のうち1人死亡(1.1%) 5月11日世界31カ国で4701人が感染しうち53人が死亡(1.13%) (その後メコシコでは管理が正確性を欠き、修正された。) 19日世界41カ国9673人感染、死者78人(0.8%) メキシコ3646人感染70人死亡、死亡率1.9% アメリカ5123人感染、6人死亡、死亡率0.1% カナダ496人感染、1人死亡、死亡率0.2%など。 死亡率の計算自体が正確性を欠いている。患者数の出し方も実数や推計があり、死者もインフルエンザによるものだけではないという指摘もある。
アメリカでは入院患者とそのうちの死亡者から、入院しない人々まで計算に含んだ結果、季節性インフルエンザと毒性が変わらないとされました。 しかし冬場を終えつつあるオーストラリアでは発表された数字で、死亡率が1%を越えております。 ※ これらのニュースを勘案すると、新型の毒性は毎年流行するインフルエンザと同等から5倍程度と思われます。しかし決して弱くはなく、毎年アメリカではインフルエンザで数万人が死亡しておりますから、油断はできません。(しかしH5N1と比べれば低い数値です。) 現在分かってきたことで、
これからの大切な対処・対策 一般的な感染予防の知識・手段(うがい、手洗い、マスク、マフラー、ワクチン、免疫力アップ、等ですが、感染を完全に防げるものはありません。)などの対策をすることは大事ですが、罹ってしまった時、しっかり対処することが一番肝心です。 栄養・睡眠のアドバイスもできるだけしっかりするしか現実性がありません。 そこで提案したいのが、早期(感染したウイルスがまだ少ないうち)に、アタック!!する方法です。 特別な基礎疾患や体力の低下などのない普通の人の場合 A,感染初期(1~2日)は葛根湯を服用する。 「寒気がする~葛根湯」 「のどがヘンだよ、葛根湯」 「ちょっと風邪かな?葛根湯」 「ヘックショイ~うわあ~葛根湯」 などとごく早めに葛根湯を飲む方法です。 葛根湯を服用するとすぐに上半身、特に胸から上の温度があがり、ウイルスは不活性化します。不活性化つまり死滅です。 私たちの体はかえって元気になります。免疫力もあがるのです。 漢方の大家故大塚先生はお疲れのときにもこの葛根湯を飲まれていたそうです。そしてインフルエンザのおりにも葛根湯を飲めば、たとえ治癒に導けなくとも、普通感冒なみに推移して安全に治すことができると書かれています。 更に症状が重く、関節や腰が痛むような場合は、近年病院でもよく使われだした麻黄湯がよく効きます。 体質・症状にマッチすると数時間で治癒ということもまれではありません。 ただし、麻黄湯は体力のある方で、初期(1~2日)で無汗つまり汗がでていないことを確認してください。(体力のない人や発汗後繰り返し発汗すると体力を失います。) B,栄養はとらないこと。 おかゆに梅干、お茶、番茶→おばあちゃんの知恵を生かしましょう。 C,冷たいもの、なまものをとったり、身体を冷やすことはよくありません。 そのとき気持ちいいだけで、足を引っ張り、少し後必ず具合が悪くなるものです。 D,腰(背中の骨盤の上)にカイロを貼ってください。 気持ちよく、身体が芯から温まります。 E,普段からならハーブや乳酸菌も有効とのニュースもあります。 エキナセアプルプレア、生姜、等害のないものがおすすめです。 以上、 病院にかかろうがかかるまいが、漢方の重複だけ気を付ければ併用も可能です。 安全で、速やかな治癒へ導けます。 抗体(専用の武器)の出来る7日~10日、こうしたケアをされて下さい。 抗体が揃えば「免疫」となります。 |