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とりインフルエンザが世界的に拡散し始めています

この原因のウイルスは、『Aホンコン型H5N1』と表現されます。
つまりA型(A・B・Cの三種あり、Aが最も毒性が強い)のウイルスです。最近になって、かつて世界的に大流行したスペイン風邪と、遺伝子的によく似たものだとわかってきました(1918年に死者2500万人、日本では2500万人が感染し、そのうちの38万人が死亡)。

このウイルスはニワトリを大量死させる『トリペスト』として知られていましたが、1997年にホンコンで初めて人に感染し、18人が感染し、うち6人が死亡しました。2005年にはアジアからヨーロッパ各地に拡散しております。
しかし幸いなことに感染経路がまだ、鳥から人であり、人から人への感染は確認されていません。

ですが、このウイルスがもし人から人へと感染できるように遺伝子変異を起こすと、世界的大流行(パンデミック)を起こす可能性があり、WHOを中心に世界的に警戒態勢を強めているのが現状です。

注意すべきはその死亡率で、当初は30%であったものが、近年は60%を超えているということです。
それも老若を問いません。
決してあなどれない、手強いウイルスだということです。

現代西洋医学の対策

1.予 防
うがい、手洗い、マスクの着用、健康管理に気をつけるなど。
ワクチン ← ここ数年間は間に合いません。従来のものはほとんど無効。

プレパンデミックワクチン ← 効果のある可能性有り。しかし準備段階です。

2.治療(かかったら)
解熱剤 ← インフルエンザには禁物。症状の悪化、合併症につながります。
タミフル・リレンザ ← 48時間以内の投与で有効の可能性。とりインフルエンザには無効という専門家もいる。
身体を冷やす ← インフルエンザには禁物。
抗生物質 ← 細菌性の風邪には有効なものもあるが、ウイルスには無効。
鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、各種ビタミン等 ← つらい症状の緩和剤。リスクは少ないと思われる。

結 論
上記から、予防はこころもとなく、治療も決して十分ではないことがわかります。

有効な対策

ウイルスによって起こる疾患なのですから、ウイルス(敵)の特性を知ることが大切です。

ウイルスは、ミクロン単位(1/100㎜)の細菌よりもさらに1/10~1/100も小さく、さらに大切なポイントとして、①ウイルス単体では生命活動ができない!ということです。

ウイルスは生命の基本である、外から栄養をとり、仲間を増やすことができません。
ウイルスはよく設計図と表現される遺伝子そのものなのです。
遺伝子が硬い殻(カプシド)におおわれ、膜(エンベロウプ)に包まれて存在します。
だから100個あろうが1000個固まっていようが、単なる”もの”にすぎません。生命活動はできないのです。

しかしウイルスが動物、植物の細胞の中に侵入し、その遺伝子に入り込むと(H5N1型ではそのH酵素で侵入)、その細胞を乗っ取り、コピーをし始めます。生きた細胞内でしかこうした活動はできないのです。
そして数を増やし細胞を破壊したり、私たちの防衛因子(白血球、マクロファージ等)がその感染細胞ごと貧食していきます。
これは、どちらも細胞の破壊です。

ですから、広範囲に様々な臓器で起こるほど生命に重大な傷害を及ぼします。

これに対する防衛反応(太古から行われてきた対ウイルス防衛システム)が、第一に炎症。第二に発熱なのです。
抗体(その敵に対する特有の武器)があれば問題ありません。すぐ回復します。
抗体がないので、エネルギーを消耗する炎症や発熱を、身体はやむなく起こし、抗体の揃う約10日間応戦するわけです。

ポイント②ウイルスは熱に弱い!!
   37度で時間単位
   38度で分単位
   39度で秒単位  でウイルスは不活性化(働けなくなる or 死滅)そうです。

つらい発熱は、ウイルスをやっつけるために身体がやむなく行っているのです。
だから、熱をむりやり下げてはいけないのです。

熱を下げると、感覚は楽になりますが、ウイルスは活性化してしまい、毒性の強いウイルスのときには生命が危うくなったりします。

では、どうしたら良いのでしょうか
風邪は人類とともに遥か昔からあり、昔からの医学である漢方が、実は得意であり、より安全にケアできます。
ポイント③身体の防衛反応の高熱は無理に下げず、自然に下がるように導く!

具体的なとるべき方法

1.予 防
○ 風邪をひきやすい人やインフルエンザ流行期には、ノドや鼻を暖かく保つ。
  マフラーやネッカチーフ、マスク。
○ ぬるま湯によるうがい(殺菌剤ではなく、アズレン等の生薬成分がおすすめです)。
○ 昔から伝わる民間療法にも、良いものがあります(お店でお尋ねください)。

2.治療(かかったら)
○ 早めに葛根湯を飲むとよい。
   何かヘンだぞ葛根湯!ノドがおかしい葛根湯!寒気がする~葛根湯!
   葛根湯を服用すると上半身の体温が急上昇、ノド鼻の細胞から侵入するウイルスを一気に
   不活性化します。
   発汗による汗でウイルスや毒素を排出します。
   しかしこれでスッキリしても、抗体の揃う7~10日間は無茶しないでください。
   養生を是非しっかりと続けて下さい。
○ 身体を内外から冷やさない。
  ジュース類、アイスクリーム、フルーツ等なまもの冷たいものをとらず、温かいものを少しとる。
○ 身体を暖める。
   背骨の腰の部分に使い捨てカイロを張る。
○ 食事は温かいデンプン食。
   おかゆ、素うどん、かけそば等。
○ なるべく早く寝る。
○ 風呂は?と少しでも不安に思ったら控えるたほうがよいでしょう。
   入浴により体力を消耗しますので、特に虚弱な方は入浴をひかえてください。

※ 葛根湯は即効性があります。効くか効かないか?はすぐに体感できます。
   効かないときは異なる漢方薬や、他の対処法がありますので、店にてご相談下さい。
   ウイルス性の風邪には大変よく効き、また即効性があります。

とりインフルエンザ追記

WHOをはじめとする情報

2009年1月時点、世界15ヶ国で人への感染が確認されている。
感染者の死亡率は、63.2%と非常に高い。
従来のインフルエンザによる死者は高齢者に多く、死因も肺炎が多いが、
とりインフルエンザでは10歳から39歳の年代の一番元気で体力のある世代の死亡率が高い。
死因は通常の脳炎や肺炎よりも多臓器不全が多い。
発症から8日目前後に亡くなるケースが多い。(抗体は7~10日で揃う)
唯一の治療薬タミフルは早期投与である程度の効果は期待できそう。
予防としてワクチンが期待されるが、旧来のものは無効。
専用ワクチンはまずパンデミック(大流行)には間に合わない。
弱毒化したH5型によるワクチンは効果が望めるかもしれない。(パンデミックワクチン)
従来のインフルエンザウイルスは上気道(鼻のど、気管気管支)の粘膜の細胞にリンクしたが、この新型のウイスルは様々な臓器にリンクできるようであり、そのため多臓器不全となるもよう。
1918年にパンデミックを起こしたスペイン風邪と類似性があるが、はるかに毒性が強く、死亡率も高い。
ウイスルとしての特性、弱点等は、ほかのウイルスと同様。



考 察

詳細は、とりインフルエンザの別記載を参照していただきたい。

ここで特に強調したいところを以下に述べます。
このウイルスはニワトリの死骸のカラー写真などを見ても普通ではないことがすぐにわかります。トサカも両足も紫から黒色を呈しており外見も全く違います。
つまり風邪ウイルスが一般に上気道粘膜に感染し、そこから発症するのに対して、この新型は様々な臓器に同時にリンクできるようです。
つまり、国家でたとえれば、東京だけでなく、札幌、仙台、新潟、名古屋、京都、大阪、広島、福岡、長崎、鹿児島などの各地で一斉に破壊者の侵略をうけ、同時に戦いが始まるようなものです。
東京だけならば、なんとか対抗して駆逐できるかもしれないが、あちこち同時では防ぐのは難しく、敗北(死亡)という結末となる確率も高いでしょう。
10歳~39歳の元気な世代が一番死亡率が高いということが何よりもそのことを示しているように思われます。
すなわち、免疫反応、抵抗防衛反応としての炎症が様々な臓器でおこり、その炎症で広範囲の組織、臓器が障害されて機能不全に陥るという構図です。
強毒性という意味の一つかと思われます。
高齢者ではこのような激しい炎症を起こさず、小競り合いのうちに風邪ウイルスではほとんど7~10日で専用の武器である抗体が十分に揃い、免疫となるのかもしれません。
ウイルスは駆逐できたとしても、体力を使い果たしてしまった場合、新たな敵、肺炎菌等が出現した場合、二次感染といわれる肺炎で生命の危機を迎えたりします。
幼小児(特に5歳以下の幼児)の場合、平熱が大人よりも高く、熱に弱いウイルスに平素から有利なため、死亡率が低いと思われます。
SARS=サーズでも、5歳以下の乳幼児は発症すらしませんでした。抗体ができていたにもかかわらず、発症しなかった、つまり症状を起こさずに軽く治癒したという事実があります。
しかし、それでも現在63%というとんでもなく高い死亡率です。
どうしたらそんな悲しい悲惨な進行を食い止められるのでしょうか?

現代西洋医学ではタミフルが唯一、効果の期待できるものということですが、これも48時間以内の投与で有効ということですし、数量も国民全員に十分なほどないので、そうした情報を把握したうえで、実際の対処を考えねば意味がありません。

しかし、私たちには様々な英知があります。


おばあちゃんの知恵=伝承されてきた知恵
ハーブやサプリメントの知恵
民間療法
4000年続くといわれる漢方の知恵
現代をともに生きる同胞の知恵


これらの本当に役に立つ有効な知恵を組み合わせ、うまく取り入れることです。
ここも先の項に詳しく書いてありますので、参照して下さい。
ここでは特に強調したいことを載せます。
できるだけ早めの対処
ウイルスはできるだけ少ないうちにやっつける!
葛根湯や麻黄湯をできるだけ早い感染の時期に服用する。
特に葛根湯はファーストチョイスで、疑いの段階で服用してもよい。空気感染で鼻のどから侵攻してくるわけですから、葛根湯で胸から上の体温を一気に上げてウイルスを不活性化(死滅)させるわけです。
とりインフルエンザでは特に大事です。呼吸器だけでなく、どんどん他の器官に広がっていくわけですから。
敵に上陸されたらすぐに処理することが有利になります。
体を冷やさない
解熱剤の使用や体を冷やすことは非常に危険なこととなります。高熱を下げるので体感は楽になりますが、利敵行為ともなります。
毒性の強いこのウイルスでは命取りにもなりかねません。


このウイルスは現在まで、数千人の感染してかつ生き残ったその半数にも満たない人以外は全く初めて出会うウイルスであり、全く抗体がなく、従って誰も免疫がないのです。
皆初めて出会い、初めて戦う相手です。
抗体がない故に、炎症や発熱でウイルスに対抗していくわけです。
しかし、それも10日の辛抱です。
おそらくとりインフルエンザも他のウイルスのように、10日経てば抗体が十分に揃い、免疫となるでしょう。
8日前後で亡くなる所以であり、もう少し有利な展開にすれば、あと少し頑張れば、という思いがします。

それには、
ウイルスという特性、ウイルスとの戦い方、私たちの武器、
それらを熟知し、それらを有効に用いて戦い、かつ勝利するしかありません。
『彼を知り、己を知らば、百戦危うからず』です。

2007年01月13日